他の職場では味わえないやりがいがある。
Q 業務内容について
本体施設のフロア長を担当しています。一般的な児童養護施設の場合は泊まり込みでの勤務になるのですが、現在の私の働き方は日帰り業務で、他のフロアでの事務処理なども行っています。
以前は、泊まり込みで子どもたちと寝食を共にしながら働いていましたが、幼い娘がいて家族を大切にしたい時期があり、上司に相談をして自分のペースで働ける勤務形態に変更していただいています。
Q 入職した理由
保育士の学校で勉強していくなかで児童養護施設に興味を持つようになり、一般家庭と違う複雑な家庭で育った子どもたちを支えたいと思い、まつば園へ自習しに伺ったのがきっかけです。実際の施設を見学したときに、幼稚園や保育園と違って子どもたちと生活を共にするような部分に魅力を感じて、入職を希望しました。
Q 仕事で心がけていること
実は、6割の子どもたちは虐待を受けた経験があって、うまく言葉にできないことも多いので、話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。子どもごとに違うし、友達感覚でもダメだったりするので、難しい部分ではありますが、進路の話にプラスして雑談をして、お母さんとのかかわりを聞いてみるなど、普通の生活では聞き出しにくいこともあるので、工夫をしながらコミュニケーションをとっていますね。
これは子どもたちだけではなく、最近では後輩職員が増えてきたので、フロア長として職員との意見交換を通して話を聞くことを大切にしています。
Q 今後の目標
13年目になるので、職員たちに知識を還元していきたいです。子どもとの関係のつくり方や、距離感の測り方、障害のある子との付き合い方など、子どもたちには相対評価ではなく絶対評価が重要です。
新人さんの場合は「もう中学生になったんだから」「●年生だから」と言ってしまいがちですが、一人ひとりにあった成長速度をふまえてフォローしていくことが大切なんです。
Q 就職活動中の方へメッセージ
子どもたちとのかかわりあいを通じ、実は自分と向き合うことにもつながり、人間として成長できたと思っています。他の職場では味わえないやりがいが、うちの特権だと感じています。
子どもから暴言を吐かれるときもありながらも、乗り越えて関係を構築できたときの喜びはとても大きいんです。子どもを一人の人間として見て接し、尊重できるような人にはボクたちのような仕事は向いていると思います。
1日の流れ
13:30
出勤・各種日誌・引継ぎ事項の確認
15:00
児童の帰園受け入れ・学習支援
17:00
入浴支援・夕食準備
18:00
夕食
19:00
夕食片付・学習指導等
20:00
低年齢児就寝介助
22:00
高年齢児就寝、戸締り・就寝確認
23:00
休憩
24:00
各種日誌の作成
1:00
就寝
6:00
起床の声かけ・朝食準備
7:00
朝食・登校支援・朝食片付
8:30
清掃・洗濯整理
9:00
休憩
10:30
買い物・夕飯下準備・保護者・学校等との連絡調整等
13:30
各種日誌・引継ぎ事項の確認
14:00
退勤
※事業所(現場)により1勤務の流れ・業務内容は異なります。